東北大学病院
塩野 藍さん(2012年度卒業)宮城県/仙台育英学園高等学校 出身
言語聴覚士の道へ
東北大学病院で発音や言葉の発達で困っている子どもたちの構音訓練(発音指導)を行っています。はじめは言えなかった音が出せるようになると、本人も保護者の方も喜んでくれますし、そのがんばりを褒められて笑顔になる子どもを見ると、私も嬉しくなります。
言語聴覚士という職業を知らない人は多いと思います。私も昔は看護師になることを考えていましたし、親戚が言語聴覚士になったと聞いて、この仕事のことを知りました。その後、保健師をしていた母に「リハビリも大切な仕事だよ」とアドバイスをもらって興味が湧き、本学の文化祭をたまたま訪れて翌年度から言語聴覚学専攻が新設されること知り、進学を決めました。
学内臨床が成長の糧に
4年間の大学生活の中で特に良かったと感じているのは、臨床現場を数多く見られたことです。学内臨床ではたとえマニュアル通りに教示をしても、子どもたちは答えてくれないことがあると知り、声のトーンや質問の仕方を柔らかくするなど工夫することを学びました。卒業間近に先生から「落ち着いてできるようになったね」と褒めてもらい、自分の成長を感じました。
言語聴覚士は脳血管障害、発達障害、構音障害、発声障害、嚥下障害、聴覚障害などを対象にしており、勤務先も病院やクリニック、小学校、デイサービス、開業など多岐にわたります。国家老虎机游戏を取るまでの勉強はたいへんでも、取得後は自身の希望に合わせて勤務先や働き方を柔軟に選ぶことができる仕事です。本専攻で、たくさんのことを吸収して人間性豊かな言語聴覚士になってください。同窓会で会えるのを楽しみにしています!